年金は「額面」のほかに、税金や保険料が引かれて、手取りが減ります。「年金額は月いくら」と聞いても、実際に使えるお金は、それより少なくなります。この記事で、手取りが減るしくみを整理します。
1. 年金から引かれるもの
- 所得税・復興特別所得税:年金の額が一定以上の場合に、源泉徴収されます。
- 住民税:前の年の所得にかかります。年金から天引きされる場合があります。
- 国民健康保険料(または後期高齢者医療保険料):年金から天引きされる場合があります。
- 介護保険料:65歳以上は、年金から天引きされる場合があります。
2. 手取りの目安
手取りは、年金額や家族構成、住む地域で変わります。このサイトの年金診断では、手取りを、額面のおよそ88%として計算しています。実際の割合は、人によって違います。
3. 年金にかかる税金のしくみ
公的年金は、税金の計算上「雑所得」になります。年金の額から、「公的年金等控除」という控除を引いて、課税される所得を計算します。年金の額が控除の範囲内なら、所得税はかかりません。
4. 確定申告が必要か
年金の収入が一定額以下で、ほかの所得が少ない場合は、確定申告をしなくてよい制度があります。具体的には、公的年金の収入が400万円以下で、ほかの所得が20万円以下のときです。ただし、住民税の申告が必要な場合や、医療費控除などで還付を受けたい場合は、申告をします。
5. 手取りを考えるときの注意
- 年金額を上げる(繰下げなど)と、税金や保険料も増えることがあります。
- 配偶者や扶養家族がいるかどうかで、税金が変わります。
- 年金のほかに収入があると、税や保険料が増えます。
受け取る時期の考え方は、繰上げ・繰下げは得?で説明しています。
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個別の事情に合わせた判断や手続きは、税理士、年金事務所、お住まいの市区町村にご相談ください。当サイトは、個別の相談や手続きの代理は行っていません。
参考資料
- 国税庁「公的年金等の課税関係」「公的年金等の確定申告不要制度」
- 日本年金機構「年金から天引きされる税金・保険料」
最終確認日: 2026年10月13日。制度は改正されることがあります。
